カメラ設置工事

2005年12月10日 BB−HCM381設置レポート

運用レポートも追加しました
火事を発見しました

天井取り付けを検討しました。
満月をキャッチしました。

 今日はそれほど寒くなかったので、いよいよ実家の
屋上に先日購入した松下の15万円のカメラを本格的に
設置することにした。
 カメラの底にはSDメモリーカードが入るようになっており、
ここに録画が可能であるが、何せ設置してしまうと交換が
できなくなるので、ここは奮発することにした。
 今までは試験的に128MBが入れてあったが、これだと
640×480のサイズで最高画質を選択すると2000枚しか
撮れないらしいので、256MBのSDメモリーカードと交換した。
 側面には、電源端子をはじめとし、LANやI/Oコネクターが
装備されている。一番左にはNTSCによるビデオ出力と音声の
入出力ができるジャックがある。
 本来、天井に取り付けるにはこの専用金具にカメラを付け、
相手を天井側に付けることで、カメラの取り外しは可能である。
 また、こんなスカートもあり、一応見た感じはキレイになるよう
だが、今回は屋上に付けるため誰も見てくれないと思われた。
 屋上に付けるとなると、当然雨や雪などと闘わなければ
ならない。以前買ったアクリルドームはかなり汚れてしまった
ので、今回は15万円のカメラを収納することもあり、新品を
東急ハンズで購入した。
 しかし、アクリル製品は価格が高い。特にこんな特殊な球体は
需要がないのか、3000円を超えていた。
 土台はベークライトの板にしようと考えたが、接着剤との
兼ね合いから、こちらもアクリル板にした。
 厚さ5ミリの物にしたら、やはり高くなった。
 心配だったのは、アクリルドームの高さである。カメラが回転
した時に当たってしまうのか・・・。
 しかし、何とか大丈夫であると確信。
 接着にはアクリル板もOKと書いてあったバスボンドを採用
することにした。色は白を選んだ。
 カメラのスカートの部分には配線を通すための切り欠きが
あって、これを折って使ってくれと説明書にはあったが、折る
のは気がひけた。
 よって、こんな風に折り曲げただけ。
 やはり、道具は大事である。と言うのはわかっていたが、
手元に長い定規が無かったので、LANケーブルを使って
センターを出してみた。
 ところが全然うまくできなかったので、裏面にてやり直すハメに
なった。
 アクリルドームがどこまで来るか調べ、配線を通す穴の位置を
適当に決めた。
 取り付けはこのベースのアクリル板をUボルトを使ってアルミの
パイプに取り付け、そのパイプの端をクロスマウントでポールに
固定することにした。もちろん、Uボルトなどはステンレス製。
 カメラに同封されていた紙にイヤなことが書いてあった。
そもそも、このカメラは屋外では使ってはいけないらしい。
また、頭に来ることに何やら内部に環境を調べるための
特殊な紙があるらしい。
 それはいかんと思ったため、急遽別の場所に付ける予定で
買った温度計と湿度計を中に入れることにした。
 この定規も長さが足りずに、結局適当なセンタリングとなった。
 いよいよドリルの登場。アクリルの穴開けは慎重に行わないと
割れる危険が・・・。
 ここまでは何とか順調であった。
 ドリルの刃を交換して、配線を通すための大きなの穴を
開けることにした。
 しかし、貫通寸前に刃が食い込んでしまった。ここで、無理を
すると多分ヒビが入るのは間違いないと思ったので、焦らず
手で逆回転させドリルを抜いた。
 やはり、こんな状態であった。
 細い刃に交換し、あとはヤスリでがんばることにした。
 調子に乗っていたら、こんなトラブルが・・・。
Uボルトの金具を使って適当に位置を決めていたから大変。
よく考えたら、金具ではなくUボルトの寸法に穴を開けないと
通らないではないか!自分が情けなくなった。
 そんな訳でやはり汚点がついた。
 まぁ、ついてしまったものは仕方ないとして、作業を進めた。
アルミのパイプも太いのは高い。これでも900円くらいした。
ステンレスのは2800円もしたから買えなかった。
 ちょっとセンターがズレているような気がするが、気のせい?
 また難問が・・・。ビデオケーブルのプラグが太くて穴にうまく
通らない。本来ここは純正の変換ケーブルを使うべきところ。
しかし、このケーブルの方が長かったため、どうしてもコレを
使いたかった。
 ここもまたヤスリで穴を大きくし、何とか開通!
 温度計・湿度計の位置を決め、実際にパソコン画面で確認
してみた。
 カメラを下に向ければ何とか見えるようであった。
 しかし、夜になると、暗くて読めないと思ったので、白色LEDの
照明を付けることにした。
 これはLAN経由で制御できるのが嬉しい。ブラウザから
カメラの内部にあるリレーをON/OFFできる。しかも、カメラに
電源の出力があるので、これを利用すればLEDが直接点灯
できる優れモノである。
 早速配線を行い点灯テスト。
 どうも電圧が足りないのか、暗いと思ったが、何とか見える
ので、このままにした。
 ついでにI/O端子も配線した。だが、ビデオケーブルが直ぐに
抜けてしまうことが判明。
 原因はプラグが太くて、これが当たるためで、頭に来たから
ナイフで削って細くした。
 しかし、またまた難問が・・・。プラグは細くなっても大きくて長い
ため、これがスカートに当たってしまい、きちんとはまらない。
 よって、純正ケーブルを使うハメになった。
 適当に貼り付けたケーブルクランプも災いしていた。これが
邪魔でスカートがはけないのであった。
 いよいよ地上テストも最終段階である。NTSCビデオ出力を
確認してみた。
 なかなか、高画質であった。マクロ撮影も可能のようだ。
 水は大敵なので、まずはここのシーリングを行った。しかし、
このボンドはなかなか乾かないようであった。説明書によると
24時間かかるらしい。
 これを貼り付けたらもう後には戻れない。慎重にボンドを
塗ってみた。
 貼り付けて上から圧力を加え、更に外側から追加のボンドを
塗り、一応完成!
 さて、ここからは屋上作業となるが、外はもう夜なので、4階に
照明機材など一式を揃えベースキャンプとした。
 神宮前のカーマで買った渦巻き型の蛍光灯はイマイチ暗くて、
あまり役に立たなかった。無いよりマシと言った感じ。
 屋上はAC100Vが3口取れるようになっている。
 これは太陽エネルギーで点灯するライトであるが、センサーが
あるため、人が近寄らないと点灯してくれないから、これもまた
あまり役に立たない。
 いよいよ、ポールに取り付けである。重さはそれほどないが、
自分の身長より高い所に付けるため苦労する。
 何とか無事に取り付け完了。急いで1階に降り、パソコンを
立ち上げ画面を確認する。
 難しいのは水平調整である。見た感じ右が下がっていたので、
2〜3回叩いて修正してみた。
 ケーブルの防水処理などをしないといけないが、もう時間が
無くなったので、後日すると言うことにし、ビニル袋を二重にして
包んでおいた。カラスに攻撃されたら困るが・・・。
 暗くてよくわからないが、何とか3時間程度で工事は完了。
雨が降ると怖いが、多分大丈夫のような気がする。
 冬は天体観測をしないといけないので、とりあえず上向きに
設置して、暑くなって来たら、下向きに方向を変えようかと
考えている。
運用レポート
 実際に取り付けて見て、まずはたまたま出ていた月を狙ってみた。
ワイド側から思いっきりテレ側までズームUPして42倍の威力を確かめてみたところ。
もうすぐ見えるだろうと言われている流星群でも写せたら楽しいだろう。このカメラには動体検知機能があるので、
寝ていても流星をキャッチしてくれることを期待している。しかも、遡って写せるのは素晴らしい!
 カラーナイトビューモードがONなので、こんな深夜でも月あかりで見えますが、照明をONにするとこうなる。
 実際運用して2日が経過したが、温室効果は恐ろしいもので、冬なのに40℃になっていた。
やはり、流星観測が終わったら下向きに取り付け位置を変更しないとヤバイのでは・・・。
 もうすぐ満月と言うことで、12月12日の月を見てみた。風が強くてブレブレで困ったものでした。
更に発展させようと工作室からコンデンサーマイクを探したら、ちょうど良いモノが見つかった。
3.5φのプラグを半田付けして準備完了。
明るい時のアクリルドームの様子。早速汚れが付着していた。
白いプラグのマイクを付けるだけで良い。電源は供給されている。
マイクは濡れないようにビニル袋に入れた。
風が強いので、きっとボコボコと音がすると思われた。
在りし日のパンザーマスト。解体寸前の様子である。
解体され3階まで降ろされた。
ロープを使い更に地上まで降ろされるところ。
宇宙を眺めている時のカメラ。
観覧車は南の方向にある。晴天ならば、その先60キロメートルのあたりには三重県の朝熊山が見える。
清掃センターの煙突は東の方向にあり、いつも煙が出ている。ゴミが多いのであろう。
火事を発見
朝の4時にサイレンが鳴ったので、探してみました。もっとすごかったのですが、こんな風でした。
消防車も何台か走って行きましたが、なかなかカメラが思うようにピントが合わず苦労しました。
夏に備えて
夏の日差しでカメラが壊れないように天井取り付けを検討しました。
しかし、緑の×印の位置にある温度計が監視できなくなるデメリットがありまして、困っております。
満月の夜を迎えて
12月16日は満月と言う事で狙ってみた。やはり出始めは赤い月であった。
3時間ほど経過して再び見たらいつもの色になっていた。
1日経過した月。確かに欠け始めていた。
ついでに北の空にもズームインしてみた。風が強くて星が澄んで見えたが、月の光が邪魔であった。
冷え込むとの予報であったので、温度をチェックしてみたら0℃であった。カメラが凍らないか心配である。
太陽のように明るい月の左におおぐま座の尻尾にあたる7つの星の一部も見える。